大岐の浜 小学校サーフィン授業
大岐の浜でのメガソーラ発電施設の計画が中止になり、はや6年。
当時、大岐の浜を守りたいと、ローカルサーファーをはじめ全国の大岐の浜のファンが沢山の署名を集め、行政とも歩調をあわせながら、最終的に事業者の英断により計画は中止になった。
>>> https://www.surfrider.jp/interview/5206/
2022年7月
その大岐の浜で、地元小学校によるサーフィン授業が行われました。
実はこの幡陽小学校、校長先生がサーファー。 そして、サーフフィン授業の指導者は、土佐清水出身で生粋のローカルサーファーでもありプロサーファーの岩田充さん。
大岐の浜で、Umihiko’s playgroundというサーフショップを営み、その人柄と美しい海、親切丁寧なサーフィンスクールが人気で、県外からも沢山の方がスクールに来られている。今回は、自分あわせてローカルサーファー4人で授業のサポートをさせていただいた。
岩田さんと校長は、昔のサーファーつながりで知り合いでもあったので 学校の授業としてサーフィンを体験するという企画が実現した。
幡陽小学校は全校生徒11名、小人数校であり、子供同士は みんな兄弟のように仲がよい。海や川、山がこれだけ近くにあるのに、時代なのか、この生徒のなかでも、大岐の浜で泳ぐことがほとんどない子もいた。それに、サーフィンをやるのも初めての子供が大半で 最初は不安そうな子供も。 しかし、先月行った学校のプールでのパドリング授業で、サーフボードへの慣れもあったのか、当日は天気も最高で白砂青松の大岐ブルーも輝き、子供達の不安も ふきとんでいったようだ。
なんといっても岩田さんの丁寧な指導と優しい笑顔で、子供達も先生たちも楽しそうな雰囲気に。
波は腰サイズで沖から割れてくる、授業にはもってこいのコンディション。大岐の浜も子供達を歓迎しているようだ。最初怖がっていた子供も徐々に慣れてきて、すぐにロングライドを連発する子供も。苦手意識があった子供も、なんとかテイクオフしたいと一生懸命で、その熱意が周り全体に伝わってくる。
時間も少なくなり、最後になってきたその時、最下級生の子供が、テイクオフそして立ち上がってロングライド!
みんなが『やった〜』とガッツポーズ!
海全体が大きな家族風呂になったようで、なんとも言えない心地よい 優しい気持ちに包まれた。サーフィンでは、初めてテイクオフした瞬間は誰しも忘れがたい感動ではないだろうか。
サーフィンは不思議なスポーツであると時々思う波のできるメカニズム、サーファー自身のフィジカルだけでなく、メンタルが大きく作用し、なんといってもなかなか上達しない。
サーフィン授業の終了後に、来ていた全員でビーチクリーンを行い、SFJからウミガメのエコバックを参加賞として配布させていただきました。 大岐の浜ではこの1週間前に、ちょうど、アカウミガメが産卵にきていることもあり、みんな大事そうに持って帰っていきました。
大岐の浜でソーラーの問題では当時「
豊かな自然を次世代に残したい」と活動を推進したが、開発が中止になった今この自然を次世代がどう感じ、また次の世代にどう伝えていくかを考えていかないと、自然環境は維持できないと思う。
今でも、再エネの可能性は信じているし、住民とのコンセンサスのとれた開発は、経済的な側面からも必要な部分もある思う。反対だけでなく次の提案も必要であり、これは、活動した私たちの命題でもある。
そう物事を難しく考えても、今日の子供達のあの笑顔を、あの感動を共有できたことは、もっと素直でシンプルだ。
そういえば、サーフィンも同じだ。メンタルに大きく作用される
。
上手く乗ろうと思うほど、思うように乗れない
未来の子供達へ、もっとシンプルに自然を感じないといけないのかもしれない。
自然を大切に ・・・