2017年11月25日(土)10:00〜12:15
サーフレジェンド会議室にて第三回SFJ運営諮問会議が開催された。総勢29名の諮問委員のうち11名が出席、オブザーバーとしてNSSA(日本学生サーフィン連盟)理事長の矢口淳一氏、ボードカルチャー系の展示会を主催するインタースタイル代表の長谷川忠夫氏、日本を代表するクリエイティブディレクターGLIDER代表の志伯健太郎氏の3名が参加して、終始和やかな雰囲気の中、今後のSFJの運営方針に対して助言をもとめ、意見交換が行われた。
はじめに、事務局の小山裕子から、水質調査活動について活動報告がされた。現在のSFJの主たる活動である水質調査活動は、現在50箇所以上のサーフポイントで月に2回のペースで行われていて、その結果はウェブで公開されている。
Seawater Analysis >>> https://www.surfrider.jp/map.html
今年から「宮崎県サーフィン連盟」と「仙台サーフユニオン」との協力体制が整い、他にも全国各地のボランティアに支えられて調査活動が実施されている。
次に、新たに波情報各社も諮問委員に参加することとなり、SFJを公益性の高い環境保護団体に発展させるための協力体制が整った。
BCMを運営するライズシステムの浅沼郁氏、「各社で共通の記事を掲載することから徐々にSFJに協力できるのではと考えている」https://www.bcm-surfpatrol.com
なみある?を運営するサイバードの篠宮隆亨氏「なみある?サイト発足時の理念に環境を守ることを掲げているので積極的に協力したいと考えている」http://www.namiaru.tv
波通の熊谷友氏、デジサーフ社はCSR活動として、SFJのウェブサイト制作とサーバー管理を無償で提供しSFJの活動支援を行なっている。http://digisurf.co.jp
国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSEC)工学博士の許正憲氏から「水質調査活動を継続的に続けていることが、社会からの信用につながるので今後も続けてほしい。それと並行して、波情報各社で統一したサーフポイントの水質に対するアンケートを実施する案もぜひ検討してほしい。具体的には、海水の水質が気になるか?体調に異変を感じたことがあるか?など、その大量のデータは、今後の環境活動において非常に有効だ」との意見があった。SFJとしては、波情報各社とともに水質意識調査アンケートの実施を、今後の課題として取り組みたいと思う。http://www.jamstec.go.jp/
インタースタイル代表の長谷川忠夫氏から、「私たちが政治を身近に感じることの重要性を感じた」と率直な意見をいただき、継続して「海を愛する政治家フォーラム」が開催されることが決定した。https://www.interstyle.jp
第二回「海を愛する政治家フォーラム」は、座長の塩坂源一郎氏を中心に企画が進められる。
日時 2018年2月14日(水)15:00〜18:30
場所 パシフィコ横浜インタースタイル会場
藤沢市議会議員の佐賀和樹氏から「地方で議員を目指す若手プロサーファーからの相談が増えてきている」と明るい報告があった。
近藤大輔神奈川県議会議員から、神奈川新聞に掲載された資料が配られ、五輪追加種目に決定したスケートボードはもちろん、サーフィンに関しても県は普及に前向きな姿勢を見せていることについて説明があった。
小田原市で行政と深く関わり森林保全活動を展開する相田秀和氏「海だけではなく、森や川を繋げて考えることが重要性である」http://la-luz.co.jp
Blue.編集長の戸井田雄一氏「水質調査結果を公表する場合も含めて、メディアは信頼おける情報を共有する必要があると考えている」http://www.blue-mag.com
NSSA(日本学生サーフィン連盟)代表の矢口淳一氏「若い世代が海離れしている状況や、サーファーであっても海の汚さを認識できない状況に不安を感じる」http://www.nssa-surf.org
NALU、サーフトリップジャーナルなど数多くの媒体を立ち上げてきた株式会社エイ出版社の猪田昌明氏「SFJはまず、組織内の役割と目標と責任を明確にしたほうがよいのではないか?今後も可能な限りSFJに協力したいと考えている」https://www.ei-publishing.co.jp
クリエイティブディレクターGLIDER代表の志伯健太郎氏「TABLE FOR TWOの小暮氏とともに、マネタイズの部分で協力ができると思う」http://jp.tablefor2.org
水質調査を行うラボがある辻堂海岸の西側には、昭和39年から稼働し続けている老朽化した藤沢市の合流式下水処理施設があり、海岸に排水が直接流れている。処理場に雨水が大量に流れ込むと海へ悪臭を伴う濁流が流れ出すことがあり、特に集中豪雨が多くなったきた近年は、頻繁に海水が汚れている現状を、地域のサーファーたちは認識している。そもそも辻堂の街はサーフィーン文化発展の歴史が色濃く残る場所でもあり、近年では健康的なライフスタイルを求めて市民が都市部から「移住」という形で集まってくる国内においても稀有な特色を持つ地域である。SFJはこの象徴的なエリアで海岸の水質改善を地域行政に求め続けている。
書記ボランティア 立見真紀子(パタゴニア日本支社社員)
撮影ボランティア 市川 紀元
過去の会議の様子はこちらから >>> https://www.surfrider.jp/category/advisory-members/
第三回SFJ運営諮問会議は地球環境基金の助成を受けて開催しました。