台風が通過した8月11日、SFJ理事近藤大輔(神奈川県議会議員)とSFJアドバイザリーボード成島誠一(土木技術者・環境カウンセラー)が、神奈川県鎌倉市、七里ヶ浜〜稲村ヶ崎近辺の海岸浸食の状況を確認した。
すでに2M近くの砂浜が消失して、この数年の浸食の度合いが激しい。
砂地の底を支える礫が露出している。過去に長者ヶ崎では礫を使用した養浜の成功事例がある。
道路や下水、公共インフラを修繕、維持するために、一時的にフレコンバックが海岸を覆っている。
腰越漁港付近に堆積した砂を移動させ養浜を行ったが台風高波により砂は消失した。
七里ヶ浜駐車場の階段は閉鎖中、サーファーの海へのエントリーは慎重に。
左:成島誠一 右:近藤大輔
早速、現地から神奈川県と連絡を取り合い現状を報告して、今後の対策について意見を交わした。
相模湾沿岸海岸侵食対策計画
>>> https://www.pref.kanagawa.jp/docs/jy2/shinshoku/kaitei.html
波消ブロックやフレコンバックを用いた一時的な対策、道路や下水の修復工事を行い公共インフラを保護する中期的対策を行うと同時に、今後も続くであろう海面上昇や自然災害に対応できる長期的なビジョンの策定が必要な状況だと思われる。景観利益に配慮した未来の海辺のまちづくりを、市民と行政が一体で考え、都市計画を大きく見直して行く必要があるだろう。