2年に1度開催される、Global Wave Conference
今年3月、カルフォルニア州サンタクルーズで開催された。SFJからはCEOの中川 淳と事務局の岡田 千枝、アンバサダー 高貫 祐麻、オブザーバーとして、サーフレジェンド代表の加藤 道夫の計4名が参加した。
開催5回目のコンファレンス。クリス・マロイ、ショーン・トムソン、グレッグ・ロング、著名サーファーやプロサーファーも含めたサーファー達の集まりには、世界の環境保全団体、
政治、法律、
3日間に渡るスケジュールに組み込まれたテ
セミナー形式で行われた個別セッションのトピックは以下が含まれ
沿岸地域が生む経済効果、内包的価値、海の存続、カリフォルニア州の例を取った国立海洋保護区域、世界各国33都市における決議、政治を変えることから政策を変える、変化を促す為には何ができるのか?実動に繋がるステップ、サーファーが中心となり社会に刺激を生むこと。
<沿岸地域が生む経済効果と内包的価値>
北米における今のキーワードはMarine Protected Area (MPA)。陸の国立公園や環境保全区域に対して、海も「守る手段」を持つべきとの発想。これはコミュニティーレベル、国レベルで必要な手立て。MPAが地域経済を生むということも実証しながら使わなくてはならない、地域を動かす大きな要因。北米では、現在あるMPAを10年で倍にする目標を立てたという。それぞれのローカルが立ち上がれば難しい数字ではない。コニュニケーション力、裏付けるデータ、そして実働を図るコニュニティーが必要となる。
<海を法的に守るということ・
法的枠組みの話は、
<サーファーが中心となり、社会に刺激を生むこと>
教育についての話があった。ハワイで年間12,000人の子供に
<変化を促す為には何ができるのか。実動に繋がるステップ>
英国にあるサステイナブルサーフショップのオーナーの話、気象変動、Sea treesの話、海洋生物学、海岸工学含めた話など、
<Dr.M.Sanjayan, CEO, Conservation International>
地球環境科学者でもあるConservation InternationalのDr.Sanjayanが質疑応答
確実なアクションを迷いなく伝えること
レポート:岡田千枝
米国サイトへリンク
https://www.savethewaves.org/globalwaveconference/
==================
以下、エイ出版社NALUコラムより抜粋
いまアメリカで重要なキーワードとされているのはMPA「Marine Protected Area (海洋保全区域)」だそうで、これは陸上の国立公園や保全区域のように法的に守られる仕組みを海にも与えるべきというものです。これを日本でも成立させるには地域レベル、国レベルでの働きかけが必須となると思います。そのためにはMPAがそれぞれの地域で経済効果を生むということも実証しながら行っていかない限り行政を動かすことはできないでしょう。
海の環境を守るためには我々個人の意識変革と行動はもちろんですが、行政にも動いてもらう必要があります。そのためには相手が理解できる言葉を用いる必要があり、感情論や希望的展望ではなくロジカルに双方のメリットを打ち出し提案することが重要になりそうです。
カンファレンスの発表の中には政府と対立して成果を得るというやり方をしている団体もありましたが、それを聞いていて「このやり方は日本では機能しないだろうな」と思うこともありました。日本という国は独特で、アメリカ的な反政府運動やデモ、攻撃的な批判よりも、お互いが歩み寄って対話の場を設けるほうが結果に繋がるのではないかとも思うようになりました。
2020年東京オリンピックの追加種目にサーフィンが選ばれたことで、国民のみならず行政からも確実にサーフィンに対する注目が高まっていると思います。僕の身近な一宮町の町議会議員にコアなサーファーである鵜澤清永さんがいて尽力してくださっていたり、その他の地域の市議会議員、県議会議員、国会議員にもサーファーとして海を愛する方々がいる時代となっています。
今こそSFJが市民の意見をまとめてサーファー議員さんと共に行政に掛け合うことができる団体となるため、賛同していただける方のSurfrider Foundation Japanへのメンバー登録をお願いいたします。
執筆:SFJアンバサダー 高貫 祐麻
==================